「司会を頼まれたら」

笑顔プロデューサーとして
人が笑顔になることを提供するお仕事をしています。

その仕事の一つとして「司会者」という仕事があります。
気が付くと20年以上携わってきました。
(あれ??もっとかもしれません(笑))

 

 

プロとして「司会」という仕事をしておりますが
プロではなくても司会という依頼を受けることは
皆さんでもあると思います。

例えば、
会議の進行役
講演会の司会進行役
社内での懇談会司会

クラス会
同窓会
忘年会・・・

挙げだせばきりがないですね💦

さまざま人が集まるシーンで
司会という存在は必要とされています。

 

もしあなたが

「司会をやってほしい」

依頼されたらどうしましょう。

司会者とは
会を司る人のことを表します。

ということは「会の進行を管理する人」です。

原稿があり、ただ読むだけでは「司会者」ではないのです💦

ではまず初めに何を行うか。
「同窓会」を例にしてみていきましょう。

【1】会の主催者と打ち合わせをする
  
  ①会の主旨を伺う
    ・同窓会?クラス会?同期会?
    ・開催場所と時間は?
    ・人数は?
    ・先生はご出席か?
    ・お食事のスタイルは?(立食または着席)
    
  ②会で行いたい事を伺う
    ・先生のご挨拶は?
    ・生徒代表挨拶は?
    ・花束または記念品贈呈は?
    ・余興は?  
    ・映像は流すか?
    ・集合写真は撮りますか?
    ・皆が撮った写真をアルバムに保存したいか?

 

 などなど、確認事項がいくつもあります。

打合せの時に、細かなことを伺っておきませんと
当日、慌ててしまうことがあるのですので
準備の第一段階をしっかりと整えましょう。

慣れている人は、
①と②の内容をある程度決めてから、打ち合わせにいらっしゃいますが
初めての方や慣れていない方は
何から決めたらいいのかわからない・・という場合もあります。
その時には、司会者から色々お聞きして
情報を引き出す必要があります。

打合せの時に決まっていなければ、検討事項として
メモを残しておくことをお勧めします。

細かな内容を把握してから、
会の流れを決めていきましょう。

★ ★ ★ ★ ★

詳細の内容(情報)をを手に入れることが出来たら
進行の組み立てを行っていきます。

【2】進行の組み立て

同窓会を例にしていますので
時間は2時間と設定いたします。

会のスタートから2時間ですので
あっという間に終わってしまいますので
しっかりと進行の組み立て(進行表を作る)ましょう。

~進行例~

 ①受付スタート

 ②会場のドアオープン(開場)

 ③着席を促す
  ※立食の場合は、固まらないように奥へ進むようにご案内する

 ④会のスタート
  ・5-3分前を告げる
  ・司会者が告げる

 ⑤開会(開宴)
   いよいよ始まります

 ⑥開会の辞
  「只今より、〇〇高校 第30期卒業生 同窓会を開会いたします」

 ⑦ご挨拶 
  ・1-2名 (先生ご出席の場合は先生が相応しい)
  ・司会者より先生をご紹介する

 ⑧乾杯
  ・ご挨拶と共に乾杯の発声を行う

 ⑨歓談
     ・このフリーな時間はとても大切です

 ⑩余興
  ・参加者の中からの出し物や歌、またスライドショーを投影など
   さまざまなアイディアがあります。
   幹事さんの中でアイディアを出しましょう

 ⑪締めのご挨拶
  ・先生に頂く場合と幹事が行う場合とあります

★順番に入れていませんが
 ・花束贈呈や記念品贈呈
 ・全員での記念写真撮影
 は必要な項目です。

司会者は順番や必要項目を頭に入れて
主催者とお打合せを進めていきましょう。

 

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ここからは司会をするときのポイントを
いくつかご紹介します。

【3】言葉選び・表現のポイント

 ①文末の「です」「ます」丁寧に
   ・文末をそっと置くように
   ・無声になりがちなので気を付けましょう

 ②「させていただきます」は連発しない
   ・代わりに「いたします」にすると
      耳障りの優しい響きになります
   ・「さ行」が苦手な方が多いです  

 ③一文は短めに
   ・聞き手は、音声だけで内容を理解します。
      長い文章だと、はじめに聞いたことを忘れがち。
   ・原稿にすると文章がつい長くなりがちです。
      句点までは2行くらいに収めるようにしましょう。
      長くても3行までには納めたいものです。

 ④ゆっくり話す
   ・聞き手がいることを忘れずに
   ・スピードが速いと、聞き漏らす場合があります

 ⑤早口の人は、間を取る工夫を
   ・私も以前は早口でした。
     苦肉の策が「間を取る」でした。
     これがなかなか効果的です☺

 ⑥伝えたい人に向かって話す
   ・参加者全体へ
     前の方に目線を合わせたり
      一番後ろの方の人に目線を合わせたりしましょう。
     話の文中では目線を動かさないように気をつけましょう
     (頻繁に動かすと落ち着きのない印象に💦)

   ・スピーチ、あいさつをする方へ
     その方のほうに少し体を向けて、言葉を届けましょう
     

書き出すと色々出てきます(笑)

まずはこの6つ、意識してみましょう。
このポイントは、司会をする人にはもちろんですが
日常で人に何かを伝えるときには大切なポイントです♪

     

司会の仕事を始めたのは39歳の頃でしょうか。
初めてプロとしてマイクを握った場所は大分県大分市です。
あっという間に年月は流れ
多くの経験をすることが出来ました。
その経験を元にお役に立てれば嬉しいです。

 

コロナ禍を乗り越え
やっと以前のような集まりが戻ってきました♪
やはりリアルの場面で人が集まるっていいですね。
笑顔が溢れて、会話が進みます。

その会を司る(=会の責任を持つ)のは
司会者です。

責任を持つっていうと、”ちょっと荷が重いな”と
思う方もいらっしゃるかもしれませんが
会が終わった時に
「楽しかった~」「お疲れ様」「よかったよー」という
声をかけていただくことで、ホッと安堵💗

貴方の声で、言葉で。会を盛り上げていきましょう(*^▽^*)